表6−1 SGMLと一般のアプリケーションの違い
出典:NTTデータ経営研究所
(1)行政におけるSGMLの導入
SGMLでは、文書を体系化し、構造化していることは先に述べた。このため、ひらめきやアイデアを残すメモ録や独自のセンスを生かす小説などの非定型的な文書には適さない。SGMLが適する文書とは、定型的で文書の構造化を行いやすい文書である。その点、行政文書は定型的で構造化しやすいものが多いのでSGMLに適していると考えられる。
又、構造に関する取り決めはDTDと呼ばれる定義体系で取り決められる。
SGMLのメリットを活かすという点からは、検索、修正、再利用などの頻度が多いもの、インターネットなどのメディアへデータを出力するものなどがSGML化を優先して行うべきものと考えられる。
次にSGMLに適した文書例とその主な理由を示したが、それらの文書は構造的管理を行うことより、業務の効率化・高度化につながる文書であると言えよう。
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